クレオパトラは、アイシャドウに使い、
インドでは、タージマハルの壁面の大理石の象嵌細工に使い、細密画の青の絵の具として大切にされていました。
日本でも、日本画の絵の具として使われていますね。
石言葉は、あらゆる願い事を叶える石。大変人気があります。
ラピスラズリのアクセサリーを、たくさんお持ちのお客様も多いです。
また、ラピスラズリには、不思議な逸話も多く、実際の体験談としてお客様からお聞きすることも多々あります。
さて、不思議な話はまた別の機会にすることにして、今回は、インドの研磨の良さを、知ってもらいたいと思います。
日本で扱われているラピスラズリのネックレスなどは、中国(香港)カットのものがほとんど。研磨の際のワックスが多く、最終の仕上がりも、コーティングされ、光り輝いてはいますが、ルーペで覗くと、厚いワックスの層の向こうにラピスラズリの石の表面が見えます。
インド研磨のラピスラズリは、仕上げは、ナチュラル。ルーペで見ても、厚いワックスがなく、自然な石そのものです。その代わり、中国研磨のものより、多少、光の反射が弱いでしょうか。
同じ反射なら、インド研磨のラピスラズリは、不自然さがなく、とても美しいです。
香港仕入れの業者さんだと、たぶん、私の言っている意味はわからないと思います。
インドには、香港仕入れで使われる、AAAというランク付けも使いません。
ラピスラズリが金庫から、うやうやしく出てくることもありません。
なぜか。
もともとは壁面の装飾の石だったから、なのです。ラピスラズリは、アフガニスタン産が最も美しく、古い時代から、装飾用にインドに入ってきていました。
その伝統を受け継いで、ラピスラズリは、自然の美しさを最大限に生かした形でインドではカットされているのです。
弊社でも、香港研磨とインド研磨の両方があります。好みなのですが、ラピスラズリが大好きと、おっしゃる方は、なぜかインド研磨を選ばれます。どこで研磨されたかのお話はしていなくても。本当に不思議です。自然の力は大きいのでしょう。
こだわり過ぎなのかもしれませんが(^ ^)
ただ、最近は、過度にコーティングをしたものが出回っており、安価ですが、低質のラピスラズリにニスを塗ったものなどは、好みですが、購入の際には気をつけられた方がいいと思います。
最後に、ラピスラズリは、値上がりが激しいです。迷われている方は、お早めのご購入をお勧めします。
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