平日夜というのに大変な混雑で、びっくりでした。
さて、ヴェルサイユ宮殿といえば、贅を尽くした豪華なもの。
先日観た映画マリーアントワネットを踏まえつつ、この時代フランス貴族達がどんなジュエリーを着けていたのかを念頭にこの展覧会を観てきました。
ほとんどが、貴族たちの肖像画なので、もちろんジュエリーをつけたものばかり。ダイヤならこの時代は、ほとんどがインド産ゴルコンダダイヤであり、1780年頃の絵画ならば、ブラジル産ダイヤでしょう。
ですが、いかんせん絵なので、それがダイヤなのか、他の石なのか、はたまた金糸や銀糸なのか、わかりません!
仕方ないですが。
この展覧会は、肖像画を中心に工芸品や写真のような部屋の再現などが多かったので、残念ながらジュエリーの展示はほとんどありませんでした。
1点、首飾り事件の元となったネックレスの絵と1960?年代にあるジュエラーがそれを再現したネックレスが展示されていたのみでした。
絵の方は、石のみを配置したもので、枠の部分が描かれておらず、オリジナルのネックレスがどんな石留めをしていたのかは、ここからはわかりません。
再現ネックレスは、ダイヤを使っておらず、ホワイトサファイアとありましたが、う〜ん、私がいつも扱っているインドアンティークのホワイトサファイアとは照りが違い、微妙な雰囲気でした。大きな石はイエローがかったサファイア?で輝きに欠け、淋しいものでした。
いつかカルティエでリメイクしたマハラジャのネックレスは、大きな石のみホワイトサファイアがセットされていましたが、ダイヤのなかにおいても輝きにひけをとらない美しいホワイトサファイアでした。
ついでに、石は、普通の現代と同じ爪留めでセットされており、私はフランスのジュエリーには詳しくないので、この時代はどうだったのか、もう一度きちんと勉強しなおさなくてはと思いました。
いずれにしても、美しいネックレスだということに違いはありませんが。オリジナルのダイヤで作られたものはどんなに美しかったでしょうか。
うろ覚えですが、スミソニアン博物館には、マリーアントワネットのダイヤのネックレスがあったような・・・。あとで図録を見てみます。
フランス革命といえば、私世代には、やはり、ベルサイユのばら。
架空の話とはいえ、フェルゼン伯爵は、プラチナブロンドでトムクルーズのような印象。マリーアントワネットの映画中もそうでしたが、展覧会で展示されていたフェルゼン伯爵の肖像画は、ベルばらのイメージとはかなり違う縄文人的なお顔立ちで、(๑•ૅㅁ•๑)となりました(爆)
マリーアントワネットは日本の工芸品も愛していてくれ、数点の展示がありました。嬉しいですね。
絵画には庶民の姿は描かれている数が少なく、装身具をつけていたのかも、よくわかりませんでした。
ヨーロッパには、喪のジュエリーがありますね。インドは、ジュエリーはハレのためのもので、モーニングジュエリーはありません。
モーニングジュエリーは、喪に服すためのジュエリーなので、やはり地味。マリア・テレジアの喪服に身を包んだその脇に、豪華な宝石をちりばめた法具が置いてあるのは印象的でした。